ロンドンにいるときからずっと温めていた、日本の工芸をもっと世界の人たちに届けたい、という思いで立ち上げた「一般社団法人WAJOY日本工芸の国際普及協会」。
欧州でのアートフェアやギャラリー巡りが増える中、日本の作品があまり目立たないことに気付きました。コロナ禍の影響もあるかもしれませんが、韓国や香港、台湾からは多くのギャラリーやアーティストが参加し、活躍しているのに対し、日本からはほとんど姿が見えないことが不思議でした。
初対面の人々は、私が日本人であることだけで尊敬の眼差しで接し、日本の文化や工芸について尋ねてくれます。しかし、なぜ日本のアーティストが目立たないのか、と疑問に感じていたのでした。
ロンドンでも多くの方々と話をし、帰国前からオンラインでミーティングを重ね、工芸に携わる方々やキュレーターから話を聞き、学びを深めました。そして、理事の方々からの承諾も得て、ようやく12月下旬に法人化することができました。
そしてロンドンでもいろんな方にお話をお聞きしたり、帰国前からオンラインなどでミーティングを重ね、工芸に携わる方々、キュレーターの方々にお話をお聞きしながら、勉強を重ねていき、理事の方々にも承諾をいただき、ようやく社団法人の形にできたのが12月の下旬。
特に輪島ではたくさんの方々からお話を聞かせていただき、2024年の元旦の午前中にご挨拶をさせていただいたあと、能登半島地震が起きました。
当初はもっと緩やかに始める予定でしたが、地震により自らの無力さを感じながらも、一方で宿命的なものを感じ、まだ整っていない状況の中、多くの方々に支援を求めてきました。
2か月が経過し、ロンドン時代からの取り組みも含め、少しずつですが、着実に進んでいることが感じられます。復興には時間がかかりますが、私たちのプロジェクトが成果を上げるのはまだ先の話です。それでも、これをライフワークとして地道に続けていきたいと思います。
また、まだ始まったばかりの私たちを支援し、励ましてくださっているサポーターの存在が大きな支えとなっています。本当に感謝しています。
まだよちよち歩きの私たちですが、これからどうぞよろしくお願いいたします。
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