奥能登の被害は、輪島だけでなく、お隣の珠洲市にも大きな爪痕を残しています。輪島の輪島塗りはとても有名ですが、実は珠洲は「珠洲焼」という焼き物の産地です。珠洲焼は古墳時代の須恵器をルーツとしていましたが、室町時代に途絶え、500年後の昭和30年代に復活した灰黒色の焼き物で、石川県指定伝統工芸品です。 2022年から3回にわたる地震でその都度窯が崩れ落ちてしまい、5,000点以上の作品が割れてしまいました。市内の珠洲焼の窯18か所は、地震ですべて倒壊または損壊しています。今後は、その珠洲焼のリーダー的な存在の篠原さんをはじめ、珠洲焼の皆さんのサポートもしてまいります。