
この日5か月目にしてようやく輪島に入ることができ、職人のみなさんと直接お話をすることができました。みなさんの心配事は、輪島塗の被害を忘れ去られてしまうのではないかということです。今はまだ地震での被害を覚えている方が多いのですが、復興がかなり遅れているため、まだ職人さんたちが本格的な再建ができていません。 そういった実情もふまえ、長期的な支援が必要となっています。


東日本大震災後に、原子力災害による旧避難指示区域の南相馬市小高区を中心に、多様なローカルビジネスを創出している小高ワーカーズベースの和田代表にお会いしてきました。和田さんは、実際に被災されながら、当時避難指示区域だった小高で「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」を実践してきています。能登地震で被災された方々が将来の行く先を心配されているなか、和田さんの体験はとても勇気を与えてくれるお話しでした。

全国でも若手の工芸作家候補を手厚くしている、金沢にある卯辰山工芸工房の川本館長、そして2020年に金沢に移転された国立工芸館の唐澤館長にお会いし、漆塗りを中心に、工芸の過去、現在、未来のお話を伺ってきました。今後は、工芸の歴史や背景を理解して、輪島塗りなどの将来を話し合っていきたいと考えております。


石川県主催の能登の復旧・復興を考える住民参加型ワークショップ「のと未来トーク」に参加し、輪島塗りの現在の問題点などを提議し、ディスカッションをしました。アドバイザリーボードには、能登半島地震からの復旧・復興にあたり、幅広い見地から専門的・技術的な意見を聴取するため、地元の高等教育機関における有識者や、過去の震災で復旧・復興支援に携わったことのある県外の有識者メンバーで、その方々の経験からのアドバイスもいただきました。 これをもとに、課題解決に向けてより具体的な話し合いを進めてまいります。

3月に行った「輪島塗りの未来を考える会」のミーティングを定期的に開催(4月9日、19日)。現在のお困りごとを吸い上げて、課題点をまとめています。大きな課題は横や縦のネットワークがあまりなく、情報が行き届いていないこととそれによって、どこにどんな職人さんがいるかを把握できていないことです。今後はどうやってその分断を取り除いていくかを手始めに取り掛かります。

3月に行った「輪島塗りの未来を考える会」のミーティングで出てきた課題について、4月4日と17日に、石川県の商業支援課と伝統産業室のみなさんと改善策や解決策をディスカッション。おもに助成金の申請が複雑で申請しづらい点について解決策を話し合いました。
その後も定期的に輪島塗りの方々とのミーティングを行い、石川県に要請できることをディスカッションしています。

避難生活をしている方や全国で販売をしている方もいらっしゃるため、オンラインにて3か月経った現状のヒアリングをさせていただきました。それぞれ異なる問題を抱えていらっしゃり、明るい兆しとはまだまだ言えない状況のなか、私たちができることを探っていきます。
