
2024年9月22日、予想外の豪雨による被害によって、能登は床上浸水に見舞われる自宅や工房が多くありました。10月8日に輪島でイベントをすることになっていましたが、それができる状態ではなくなったため、急遽、ボランティアに入り、不足の物資を配布することに。ボランティアの人たちが泊まる場所がないとのことでまずは旅館さんの泥だしボランティアと、職人さん、輪島市役所の復興推進課の方々、輪島市民の憩いの場「輪島カブーレ」さん、輪島市社会福祉協議会のみなさんなどに飲み水やスリッパ、タオル、消毒スプレーや除菌シート、カレー、そしてどら焼きなどをお配りさせていただきました。

奥能登の被害は、輪島だけでなく、お隣の珠洲市にも大きな爪痕を残しています。輪島の輪島塗りはとても有名ですが、実は珠洲は「珠洲焼」という焼き物の産地です。珠洲焼は古墳時代の須恵器をルーツとしていましたが、室町時代に途絶え、500年後の昭和30年代に復活した灰黒色の焼き物で、石川県指定伝統工芸品です。 2022年から3回にわたる地震でその都度窯が崩れ落ちてしまい、5,000点以上の作品が割れてしまいました。


市内の珠洲焼の窯18か所は、地震ですべて倒壊または損壊しています。今後は、その珠洲焼のリーダー的な存在の篠原さんをはじめ、珠洲焼の皆さんのサポートもしてまいります。


能登地震において被災した工芸は、輪島塗りだけではなく珠洲焼きもあります。

珠洲焼きは、平安時代末期から室町時代後期にかけて珠洲市を中心に生産された、中世日本を代表するやきものの一つです。しかしながら一旦途絶えて、約50年前に復活をし、現在45名ほどの作家さんや職人さんが活動しています。シンプルでお料理なども映える美しい珠洲焼ですが、輪島塗ほど知られていないため、支援も行き届いていないこともあり、珠洲焼の会「創炎会」会長の篠原敬さんに現状のお話を伺い、今後は珠洲焼も支援してまいります。

令和6年1月4日
一般社団法人WAJOY日本工芸の国際普及協会
立川真由美